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メディア掲載2026.09.03

よろず相談システム室 第6回(最終回)
「AIに魔法の問い(プロンプト)を投げかける前にやるべき事 」―セミナー受講記

香港現地の日本語新聞「香港ポスト」に弊社の連載コラム記事が掲載されました。(隔月で掲載されます)

本記事はこちら



はじめまして。ヨナガヅキ君の先輩のケイです。
弊社ではおおよそ1年前に生成AIの取組みを初めましたが、暫くは慣れるどころか日々の生成AIの進歩に全く追いつかず悪戦苦闘しておりました。

そこで危機感を感じたウラシマ部長から半年前に突然、

「ケイ君にAI特命担当を任ず。至急事態を改善せよ。」

無茶振りとも言える指示を受け分けも分からずAIセミナーに片っ端から参加した中で掴んだ注意点及び“逆転の発想”的な発見があったので最終回の総括のような形で共有させて頂き、少しでもAIに悩める方々の一助になれればと筆を執らせて頂きました。

Gensparkが開催するローンチセミナーに参加した際に、とある有名企業のCEOは

「AIは組織改革のエンジンとなる」

とまで言い切っていました。

香港で生成AIを使い業務に取り入れたいと考えたときに、そもそも何から手をつけたら
いいのだろう?と思う方も多いのではないでしょうか?

外部セミナーの中でも特にある講師からの「AIの時代においては未来のゴールを先に定めて逆算で計画を立てるべき!」という言葉が腑に落ちました。様々なセミナーでも異口同音だと感じたのは以下3点です。

1) ゴール: 仕事の丸投げでなくどの仕事をどこまでAIに任せるかのゴール設定が一番重要なのはどの仕事でも言えることです。このシリーズでも以前触れた最適なプロンプト(※1)もゴールに辿り着くために考えるものです。(本記事はこちら: よろず相談システム室(生成AI「聞き方」編)|香港ポスト
自社の業務活動において生成AIをもっとも活用できる領域はどこにあるのか、この部分の議論を重ねました。その結果、当社ではAI化すべき業務は意外と絞られ、議事録作成、提案資料の作成、契約書類のチェック、競合調査&分析などを手始めのゴールとしました。

2) ルール: 最低限のルール設定は不可欠

生成AIツールを使用する際に「社内資料の固有名詞をそのまま貼り付けてしまい、ヒヤリとした」ということはありませんか?利用ルールやガイドラインは不可欠ですが、かと言って神経質になり過ぎれば何も出来なくなります。個人情報、顧客情報は必ず隠す。(例えば「A社」と置き替えるなど)

まずはこの位の最低限のルールを決め一刻も早く導入開始し、AIに置いて行かれないことが大切です。有償版ならば、情報を外部に出ない様に設定することもできます。

また、企業におけるAI活用の浸透は重要で、ITに疎い担当者からは進みません。逆に好奇心旺盛な熱量の高いスタッフからAI活用の火を灯すと加速しやすく、勉強・共有会など自然に普及していく仕組み作りも重要です。

またハルシネーション(※2)を防ぐため、人がどこまでチェックするのかの線引きは特に重要です。

3) ツール: 目的に合った最適な生成AIツールを探す

一口に生成と言ってもChatGPT、Gemini、Claudeなど、いまや新しいAIが雨後の筍状態、この中から最適のAIを見つけるのは至難の業。いろいろ試すことは大切ですが、かと言って従業員が勝手に無償版の生成AIツールを使用した場合、「シャドーAI」(※3)に繋がって情報漏洩が発生するリスクもセミナーで強調されていました。またChatGPTはじめ香港・中国では使用できないツールもあります。

一見オールマイティーに見えるAIですがそれぞれ得手不得手もあります。おすすめなのは「Genspark」の様なAI、内部にChatGPTを含む複数のAIモデルを統合したプラットフォームを使えば、調査、議事録、資料作成と多岐にわたるニーズに最適なAIツールを自動で選んでくれます。

また、生成AIの言語面の進化は目覚ましく、日本語 × 英語 × 広東語という言語の壁のハードルも一挙に下がりました。

―――――――――――――――――――――――――

「このように、生成AIツールは手軽に業務効率を上げるのに持ってこいです。」

ハノイから戻ったばかりのウラシマ部長に勇んで報告すると、

「さすがはケイ、たちまちAIのツボをおさえた様だね。」

「ならばちょっと頼まれてくれないかな」とハノイ土産のフリーペーパーを机に広げながら、「ここにQRコード入りの調達先リストが載っているんでAIで“サクサク”っと“見込客リスト化”して欲しいんだ」


(ベトナムフリーペーパー:Vetter誌より引用)

A3で3ページ、ザっと見て50社以上並んだ結構なボリュームのリスト、この手の作業は集中しても丸一日では終わらない。

でもひょっとしてAIなら、、、

「ラジャー!やってみます。」

やってみると、、、

なんと驚きの1時間半で完了!!

あっという間にホームページ情報のまとめまで!



因みに作業の内訳は、

・記事をスキャンで読み込む(手作業)10分

・PDFから対象箇所の1か所を切り出しテスト(Genspark利用)10分

・紙面3ページ分をそれぞれに分けて指示、作成(Genspark利用)45分 <15分×3>

・Output結果のランダムチェック&微調整(Gesnpark利用)15分

手作業に費やす時間はわずか、しかもテストやランダムチェックまで入れてこのスピード、さらには各企業のホームページの情報まで読み込んで要領よくまとめてくれている。

横で見ていたヨナガヅキ君

「うっ!僕の10倍速いかも…」

完成品を披露するとウラシマ部長も偉くご満悦のご様子。

(良かった。この4ヶ月しんどかったけど、報われた。めでたく一件落着。これで最終回の有終の美を飾れた。)

などと一息ついたのもつかの間、後日ウラシマ部長が、

「ケイくん朗報だ!」

「??」

「君の原稿が好評で連載パート2が決まったぞ!ヨナガヅキ君とこれからもよろしく頼むよ」

(好評って何?誰が??)

「・・・」

to be continued… 新連載乞うご期待!

AIはとにかく使ってみるに限りますが、何かお悩み事がございましたら、何なりとお気軽に当社までご相談ください。


※1 プロンプトとは、AI(人工知能)に何かをしてもらうために、こちらから伝える「お願いの言葉」や「指示文」のこと。

※2 ハルシネーションとは、AI (人工知能) が事実とは異なる情報や存在しない架空のデータを、あたかも正しいことであるかのように自信を持って生成・出力してしまう現象。

※3 シャドーAIとは、企業や組織が正式に承認・把握していないAIツール(主に生成AI)を、従業員が個人の判断で業務に利用している状態を指す言葉。

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